Vol.4 フォレストチャレンジフェス2018 とプレゼンテーション

屋外からチェーンソーの音が!

この日は「トヨタフォレストチャレンジフェス2018」ということで、他のチャレンジャーの2人もメイン会場となった奥伊勢フォレストピアに集まって、デモンストレーションやプレゼンテーションを行っていました。

チェーンソーと斧で「彫刻家具」のデモンストレーションを行っているのは、1回目のブログでもご紹介したチャレンジャー、彫刻家の西村浩幸さんと象鯨の里さんと中橋さんです。re-2724re-2736re-2762re-2759re-2753

実は西村さん、尿管結石の激痛の中、神奈川の大磯町から大台町まで片道およそ400km運転してやって来ました。ワークショップも行う予定でしたが激痛で前日まで大台町に来られるか危ぶまれていたため急遽キャンセル。この日西村さんは気丈にも笑顔を振りまいて、関西弁で楽しくお話ししていましたが、ずっと激痛に苛まれていたんだそうです。主催者側からもフェスに来なくていいですよ、と伝えてあったそうですが、資材を積んでいつもの象鯨のマーク入りの車でやって来てくれました。
re-2417
re-2744
象鯨の「彫刻家具」もいくつか持ってきてくれました。みなさん触ったり座ってみたりして興味深そうに「彫刻家具」を試していました。re-2774re-2760

ワンワンワン♪

そこに、チャレンジャー小田明さんとスタッフのみなさんもやって来ました。小田さんたちはこの日も奥伊勢フォレストピアを起点に、トヨタ三重宮川山林へワンちゃんたちと飼い主さんたちと一緒にトレッキングやドッグランをしに行きます。小田さんのチャレンジの様子は2回目のブログをご覧ください。re-2800re-2806re-2804

チャレンジャーと参加者には、奥伊勢フォレストピア特性の焼き立てほやほやピザがプレゼントされました!縁がカリッとしていて香ばしい生地にとろっとしたチーズが相性バッチリでとても美味しかったです!ご馳走さまでした。

 

チャレンジャー3人のプレゼンテーション!

「トヨタフォレストチャレンジフェス2018」のメインイベントでもあるプレゼンテーションが、奥伊勢フォレストピアの宮川山荘で行われました。大台町町長、副町長、三重額椽社長を始め、行政や地元企業、関係者や地域の方々を招いて行われました。

re-2854
re-2849
re-2848

まず最初に登壇したのは、チャレンジャーの小田さん。
re-2876
小田さん:三重、愛知、静岡、大阪、奈良、滋賀からお申し込みがありました。ワンちゃんと一緒に泊まることができる宿泊施設があればいいと思うので、これは行政では谷さんを始め、地元の方々とご相談させていただきながら解決できればと考えています。また、それらの施設から森への移動方法という課題もあります。将来的には地元の貴重な資源、例えば温泉、木材、ジビエ、アロマ、アウトドアなどともコラボさせていただきたいと考えています。ワンちゃんと一緒にいられる施設がここにできてくると大台町ファンはもっと増えると思います。

プレゼンテーションの進行役は、株式会社ワイス・ワイス代表の佐藤 岳利氏が務めました。
re-2882
佐藤氏は終始リラックスしたムードを演出し、直球の質問をチャレンジャーや大台町、トヨタ自動車に投げかけていきました。鋭くも暖かくチャレンジャーをサポートしてくださっているかのようでした。

進行 佐藤氏:森本副町長、小田さんから要望が出ていますが、いかがでしょうか?

大台町 森本哲生副町長:非常に難しい課題ではありますし地域の住民の方々の理解も大事だと思います。しかし、こうした知恵をいただけることが大台町として大切なことだと思っています。行政側としては谷くんのような人材をもっと育てていかないといけないと思っています。小田さんがおっしゃってくださったような環境づくりと、我々の環境づくりもしていかなければいけないこともあります。行政はなかなか一問一答のような場で「検討する」と言わないかもしれませんが、検討したいということで、前向きに話し合いをしていきたいと考えています。

森本副町長の発言が、この後2人のチャレンジャーのプレゼンテーションに対する他の方々の反応を決めたのは言うまでもありません。副町長の言葉を聞いた瞬間、会場全体が笑いに包まれたのと同時に、大台町はこの「トヨタフォレストチャレンジ」をイノベーションの機会と捉え、真剣に関わっていくという意気込みも感じられました。

2人目はチャレンジャー西村さん。
re-2909

西村さん:絵を書いたり彫刻をする仕事をしています。セブンイレブン、エイベックス、ロッテなどの企業の仕事をしています。最近はCGが多い時代ですが、アナログの仕事はうちに来ます。トヨタフォレストチャレンジでは彫刻家具が採用されました。

普段は湯河原と真鶴と大磯の3箇所で製作しています。いい場所でしか仕事をしたくないのですが、僕の目から見ると大台町はとてもいい場所だと思います。

プロモーションビデオができました。大台町の土とチェーンソーのおがくずでアニメーションをつくりました。148枚絵を書いています。30秒です。本当は僕日産のトラックなんですけどアニメーションではトヨタのハイラックスにしています。まあ、将来トヨタのハイラックスに乗りたいなあと思ってね。みなさん、トヨタのハイラックスのプロモーションビデオを見たことありますか?木ぃ積んで、チェーンソー乗せてるんですよ。まさに僕の使い方ですね。トヨタさん、よろしくお願いします。終わり。

西村さんは常に周りの人を自分の世界に引き込み関わらせていく強い力があるように思いました。尿管結石があって痛みを堪えているとは思えないくらい軽妙なトークに会場も湧きます。

進行 佐藤氏:応募者は12組ぐらいでしたが西村さんがプレゼンテーションをされた時、一番通らなさそうな感じだったんですけど、トップ当選されましたね。トヨタさんは芸術を理解される会社なんだなぁと思いました。事業化という観点から見ると全く対局のところにいると思うんですけど、その辺り直球を放りたいんですが、事業化についてどうゆう風に捕まえていらっしゃいますか?

re-2911

西村さん:僕は偉そうに、株式会社象鯨で社長やってますけど、芸術家が社長しても儲からないんですよね。相談してもみんなおんなじような意見しか出ないし、ここに来たらいろんな人がいるし、誰か手伝ってくれるんじゃないかなって思ってるんですよね。

アートっていうのは、個性があって好き嫌いがある。それがアートだと思っています。アートを欲しい人や感動を与えた人に届ける。そしてその裾野を広げていけたらいいんですけど、ただし、あまり裾野を広げすぎてはいけないんです。万人受けするものじゃいけないんです。ここに来ているのは、レクサスに合うぞ!といってもらうことで、そのために6時間かけて走ってきています。

進行 佐藤氏:山深い大台町で活動されて、その可能性を感じているところは?

西村さん:たとえばゴーギャンですけど、彼はタヒチで絵を描きましたけど、イメージの原動力は自然にあると思っています。どこでつくっているかということは大切なんです。先ほどお見せした製作している3箇所ですけど、いいところでつくっていることが作品から伝わると思っています。木があれば川崎の工場だって作れるんです。でも大台町に来て作っているというバックボーンが作品の価値につながり、楽しみが増えることなんです。さっき副町長と話していましたけど、将来は大台町の支店をニューヨークにつくってほしいという話をしていたんですけどね。

進行 佐藤氏:副町長、もうすでにそのような話が・・・。
re-2917

大台町 森本哲生副町長:トヨタさんが後ろについてたらニューヨークなんて簡単やろと大ぼらを吹いたわけなんですけどね。言うてみやな何も始まりませんのでね。

re-2887
大台町 森本哲生副町長 :ただ、私達は世界で挑戦できるくらいのものがあるということなんで、普段から町長もおっしゃっていますけど、経営とはなにかと、そこから徹底的にやって、ニューヨークも一つの夢として企画会議にかけて職員がどんな事言うか聞いてみたいと思います。

進行 佐藤氏:ではトヨタ自動車さんに伺ってみましょう。ハイラックス、そしてニューヨークと話が出ましたが、可能性について、朽木部長コメントをお願いします。

re-2851トヨタ自動車 朽木部長:えらい球が飛んできました。先ほどの話を聞いて思ったんですけど、うちの社長は日頃から車を「愛車」と呼んでいます。車に「愛」を付けるんですね。西村さんの椅子も、川崎の工場じゃなく大台町で作ることで「愛」という付加価値がつく。このあたりの話は、地元の販売店さんが興味を持つところだと思いますし、僕自身はその可能性はあるんじゃないかと思います。ただ、今ここですぐに約束はできかねますので、ちゃんと持ち帰って、議題として社内でアプローチをしていこうと思います。re-2921

西村さん:よろしくお願いします。

re-2942

そして3人目の登壇者はチャレンジャー吉川さんです。

吉川さん:小さな木工や家具などを作っています。最近は市立学校で80年位使われていた机と椅子を300セットを3年かけて入れ替えるプロジェクトをさせていただいています。机の天板のために16種類くらいの木を使っているんですけど、山で木を伐採するところからはじめて納めています。木の種類にはこだわらず森の多様性を移し込めるような作品作りを心がけています。

re-2931

イギリスへ木工研修に行ってきました。なぜわざわざイギリスまで行ってきたかと言うと、3日間大人たちが集まって、ただひたすらスプーンを作るんですね。丸太が現地に置いてあって講師がいるので、時々技術指導や安全講習をしています。今日みたいにピザを焼いていて、自分で作ったスプーンで食べることもできます。イギリスの国立公園内でやっていますが、ここはユネスコエコパークですし、ピザ窯や宿泊施設もあるので、僕がイギリスで体験してきたようなことをここで将来できたら良いなとも思っています。

re-2946

進行 佐藤氏:慶應から日本を代表する家具ブランドのカッシーナで働いて、岐阜の森林アカデミー最高峰の学校へ行かれて、こんな経歴の方が大台町にやってきたら大変なことになるなと思っていましたが、実際に大台町に来てみていかがですか?

吉川さん:山や川の自然が美しくリラックスします。人も穏やかで親切だと感じました。もともと東京での展示会などがあってスロースタートで他のチャレンジャーの方々に比べると滞在日数もまだ短いですが、地元の武田製材さんや三重額縁さんと濃い関係を築かせていただいているかなと思っています。トヨタ三重宮川山林は、諸戸林業時代から残された100年生の木があったり、また広大な敷地を1社が一括管理しているということも興味深く、それらを生かした取り組みもできればと思います。

re-2957

進行 佐藤氏:最近注目を集めている木育についていかがでしょうか?

吉川さん:昴学園さんと教育という点でかかわらせていただいていますが、このような機会をいただけて嬉しく思っています。今日もバターナイフのワークショップをしていますが、みなさん地元の方で、地元に生えている雑木といわれる木からこんな素晴らしいものができるということを喜んでいただいたので、木に対する見方が変わったんじゃないかなと思います。木に興味を持ってもらうことで、山に対する気持ちも変わってくるかなと思っています。

素材から自分の手を通して何かを作ることというのはすごく情報量が多いんです。人も同じで、直接肌に触れる時、会って話す時、電話で話す時など、相手との距離感が変わりますよね。素材に直接触れることで動く「五感」を使うことで、素材をより身近に感じ、そこから得られる情報を直に感じることができることに大きな意味があると思っています。

パソコンでデザインして注文するとできあがってくるのとは全然違う情報量があるんです。視覚、聴覚、触覚、嗅覚もすごく使います。こういった訓練は木工の仕事に就かなくても、おそらく物に対する本質を見る力が付いてくると思っています。ただの木工の授業ということではなく、自分の可能性を引っ張り出して成果をだして自己評価につなげていくサポートしたいと思っています。

進行 佐藤氏:町長にまちの教育方針について聞いてみましょう。

re-2964大台町 大森正信町長:子どもたちに、自分の中から可能性という力が生まれてくるということを教えてもらう機会はなかったので、いい影響を与えてくれることを期待しています。

進行 佐藤氏:ということで、大台町でも公立小中学校で吉川さんのデザインを採用していただけると宣言していただいたということで、よろしかったでしょうか?

大台町 大森正信町長:持ち帰って前向きに検討します。

プレゼンテーションは3人のチャレンジャーの企画が動き出して構想が形になってきたことと、進行を務める佐藤氏の軽快な直球の質問などで終始和やかに未来につながる可能性を感じて幕を閉じました。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中